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すごい旅人の実績

2020-04-28

石と生きてきた町・神奈川県真鶴に新たな石材のプロダクトを。石材組合青年部と現代アート作家が起こす地域の胎動

※この記事はSAGOJOで旅をしながらシゴトする、すごい旅人の記事実績です。

東京都心部から鉄道で1時間半の場所に、従来の都市開発とは一線を画す進化を遂げつつある町がある。神奈川県真鶴町。多くの日本人が原風景として想起するような懐かしい景観が残り、豊かな海や森の恵みを享受するこの小さな町には、革新的な地域づくりと価値観が息づいている。

そんな真鶴町の最新の取り組みとして、2020年2月16〜29日の2週間にわたり、地場の銘石である「本小松石」を活用した新しい商品を生み出すためのプロジェクトが実施された。これは真鶴町が、移住を検討している人を対象とした試住体験事業を発展的に活用したもの。新たな試住体験者を開拓するために、働く場所を選択できるフリーランスを招き入れ、地域活性化につながる滞在制作事業を展開した。

今回のプロジェクトでは、町の公募に応募した東京の現代アート作家と地元石材組合青年部らが滞在交流し、本小松石の新たな活用方法を模索。調査、会議、試作を重ねるオープンイノベーションの中で、作家が地元の職人たちの想いを汲み上げ「石材×アーティストのクリエイティビティ」のいくつかの形を提示した。そして、これまでにない切り口で地元産品を磨き輝かせるきっかけを受け取った同青年部が、実用化に向け開発に着手。「新しい何か」が生み出される空気に溢れた“リーンな”町で、2020年代の「まちづくり」の可能性が垣間見えた。

 

ライター:SAGOJO編集部

『すごい旅研究所』の記事制作を手がける編集チーム。「旅 × シゴト」を目指すすべての旅人に役立つ情報をお届けします。

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