すごい旅のハウツー
2016-04-05
海外のお店取材ってどうやるの? 取材時に使える英語表現【アポ取り編】

大好きな旅を仕事にする。
考えただけでワクワクしませんか? これまでの「個人で楽しむだけの旅」から「発信していく旅」へ。文章が得意な人、写真が得意な人、動画制作が得意な人……それぞれの好き・得意を活かして、より多くの人の目にふれる面白い旅のコンテンツをつくる。
そのためにはまず、「情報収集」が欠かせません。
自分から積極的に街へくり出し取材することによって、まだWebにもTVにも取り上げられていない、新しいもの・刺激的なものを発見することができます。
そんなお仕事のちょっとしたお手伝いができるように、今回は海外で取材のアポを取るときに役立つ英語表現をご紹介します。
取材までの流れ〈3ステップ〉
海外で取材を申し込む際に大切なことをまとめると、大きく次の3ステップになります。
1. 自分が何者なのかを伝える
2. 取材の目的を伝える
3. アポを取る
英語が母国語ではない国で取材を申し込む場合には、難しい英語表現を使うよりも簡単な単語で用件をきっちり伝えることが重要です。1〜3それぞれのステップごとに、シンプルで誤解なく伝わる表現を覚えましょう。
ステップ1:自分が何者なのかを伝えよう
取材を申し込む場合には、「自分が何者であるか」を明らかにするのがマナーです。いきなり「◯◯について取材させてください」と言うのではなく、その前のワンクッションが大切なのです。
特に写真や動画をコンテンツとして使う場合には、どんな媒体で公開するのかを必ず伝えましょう。
1-1. まずは簡単な自己紹介
自分の名前とどんな仕事をしているのかを短く簡潔に伝えるフレーズはこちら。
- Hello. My name is 〈名前〉.
「私は〈名前〉と申します」 - I'm a web content writer.
「私はWebライターです」 - I'm a photographer.
「私は写真家です」 - I'm a web content creator.
「私はウェブコンテンツの作成をしています」
1-2. 自分の仕事を具体的に伝える
自分が今、どんなWebサイトのコンテンツをつくろうとしているのかまで相手に伝える必要があります。メールの場合は関連リンクを貼ることができますが、口頭の場合には “a Japanese website” と表現したり、Webサイトのジャンルを伝えたりすると相手がイメージしやすいでしょう。
- I'm writing an article / articles ...
I'm writing online content ...
「〜で記事を書いています」
|
|
---|---|
日本のウェブサイトで | for a Japanese website |
△△というウェブサイトで | for △△ website |
□□のジャンルのウェブサイトで | for □□ website |
※□□には “lifestyle(ライフスタイル)” “travel(旅)” などのジャンルを表す単語が入ります
写真・動画コンテンツの場合は、次のように伝えることができます。
- I take photos ...
I'm a photographer ...
「〜写真を撮影しています」 - I'm creating video content ...
I'm a video content creator ...
「〜で動画のコンテンツを作っています」
ステップ2:取材の目的を伝える
自己紹介をしたら、次は取材をしたい旨を相手に伝えます。詳しく知りたいことがあれば、何に興味があり、何について知りたいのか、以下のようなフレーズを使って尋ねてみましょう。
2-1. 取材して何をしたいのかを伝える
- I'd like to write about ◯◯.
「◯◯について書きたいのですが」 - I'd like to photograph ◯◯.
I'd like to take some photos of ◯◯.
「◯◯の写真を撮影したいのですが」 - I'd like to create a video of ◯◯.
「◯◯の動画を作成したいのですが」 - Can I take a photo / some photos of ◯◯?
「◯◯の写真を撮影してもいいですか?」 - Can I take a video of ◯◯?
「◯◯の動画を撮ってもいいですか?」
2-2. 何を知りたいのか伝える
「◯◯について知りたい」を表すにはさまざまな言い方ありますが、ここでは使いやすいフレーズをピックアップしてご紹介しましょう。
- I'm interested in ◯◯.
「◯◯に興味があります」 - I'm interested in knowing about ◯◯.
「◯◯について知りたいと思っています」 - I'd(=I would) like to know (more) about ◯◯.
「◯◯について(もっと)知りたいのですが」
※ would like to:(丁寧な)〜したい - Could you tell me more about ◯◯?
「◯◯についてもう少し教えていただけますか?」 - I'd like to collect some information on ◯◯.
「◯◯についての情報を集めたいのです」
※ collect information:情報を集める - I'd like to conduct a little interview regarding ◯◯.
「◯◯について少し話を伺いたいのですが」
※ regarding 〜:〜について - I'd like to ask some questions regarding ◯◯.
「◯◯についていくつか質問をしたいのですが」
2-3. 取材の手段を決める
直接会って取材を申し込むだけではなく、メールや電話で取材を依頼することもあるかと思います。そんなときには、どのような手段で取材したいかを伝えることも大切です。
メールや電話は相手が見えないので、何かをお願いする際はいつもより丁寧な表現を選びましょう。
- I'd like to meet you if possible.
「直接お会いしたいのですが」
※ “you” を取材したい人の名前に入れ替えることも可 - Would you mind if I called you and asked some questions?
「電話でいくつか質問をさせていただいてもよろしいでしょうか?」 - Would you mind if I emailed you with some questions?
「メールで質問をお送りしてもいいでしょうか?」 - Could you please email me some photos that I could use for my article?
「記事に使える写真をいくつかメールで送っていただけますか?」
ステップ3:アポを取ろう
取材日が別日になった場合や別の担当者がいる場合には、アポを入れる必要があります。
「誰に連絡すればいいのか?」「いつどこで取材をさせてもらえるのか?」など、実際にアポを取る際にそのまま使える英語フレーズをご紹介します。
3-1. コンタクトパーソンを探す
まずは、誰にコンタクトすればいいのかを尋ねるフレーズです。相手の連絡先を教えてもらう表現も合わせて覚えておきましょう。
- Who is the best person to contact?
Who should I contact?
「誰に連絡すればいいですか?」 - What is the best way to contact you?
「どうやって連絡を取るのがベストですか?」
※“you” を具体的な人の名前に入れ替えることもできます - Could I have the contact details (for ◯◯)?
「(◯◯さんの)連絡先をもらえますか?」
3-2. 日時と場所を決める
次は、取材の日時・場所を決める際に役立つ表現です。こちらから日程や時間を提案するフレーズは応用がきくので、幅広いシーンで使えますよ。
- I would like to arrange an appointment.
「アポをとりたいのですが」
※ an appointment:アポ - When/What time would be best for you?
「一番都合のいい日/時間はいつでしょうか?」 - When/What time would be convenient for you?
「いつ/何時が都合がよろしいですか?」 - Please let me know what time is convenient for you.
「何時が都合がいいのか教えてください」 - Please let me know a suitable time and place to meet.
「何時にどこがいいか教えてください」 - Would you be available on the 15th?
「15日はいかがですか?」 - Would it be possible to meet at 3pm at ABC cafe?
「午後3時にABCカフェはいかがですか?」 - Would Friday suit you?
「金曜日はいかがですか?」 - How about tomorrow?
「明日はいかがですか?」
3-3. 自分の連絡先を伝える
自分の電話番号は “my contact/phone number” と言いますが、電話番号とメールアドレスなどをまとめた「私の連絡先」は “my contact details” と表現します。
滞在国の通信状況によっては連絡手段が限られることもありますよね。せっかく連絡をもらっても繋がらない、という状況を避けるためにも、「電話で連絡してほしい」「返事はメールでほしい」など、どんな手段で連絡してほしいのかを添えておきましょう。
- This is my contact number and email.
「私の電話番号とメールアドレスです」 - Here are my contact details.
「これが私の連絡先です」 - My contact details are as follows.
「私の連絡先は以下のとおりです」 - Please call me on my mobile/cell phone.
「携帯電話に連絡してください」 - Please email me at 〜
「〜にメールをください」 - Please contact me by email as I'm not always able to answer my phone.
「電話は出られない場合があるので、メールで連絡をもらえますか」 - Please call me as I rarely check emails.
「メールはめったにチェックしないので、電話で連絡をください」
さいごに
アポを取って取材をすることになった場合には、前日にメールで「明日はお会いできるのを楽しみにしています」という連絡をしておくことをオススメします。
- I look forward to meeting you tomorrow(at 3pm).
「明日(3時に)お会いできるのを楽しみにしています」
相手へのリマインドになる上に、いい印象を与えることもできますよ。
それでは、今回ご紹介した英語フレーズをしっかりと身に付けて、自信を持って取材へと臨みましょう!
文:Yoko Osada 編集:新 拓也