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<特集>北海道上川町

2022-01-31

いつか見た童話の世界がここに! 北海道・上川町で犬ぞり体験

北海道 上川町の魅力をお伝えしているこちらの特集。最終回となる今回は、まるで童話のような世界観が広がる犬ぞり体験をご紹介します。

第1回の日本一早くて美しい紅葉、第2回の神に捧げる日本酒造り、第3回の自然に抱かれた森の中のキャンプ場、そして第4回の銀世界で楽しむスノーアクティビティも合わせてチェックしてみてくださいね。

前回に引き続き、今回も道産子インフルエンサーの浅井未歩さん(@asaimiho____24)が実際に現地で体験をしてくれました。その様子をお届けいたします!

躍動感溢れるアクティビティ「犬ぞり」

北海道 上川町の『大雪 森のガーデン』で体験できる犬ぞりは、ワンちゃんたちが引くソリを参加者自身が操りながら雪原や林道を走るという本格的なもの。

ガイドさんが操縦するソリに乗せてもらうだけでは味わえない緊張感と感動があります。犬と心を通わせ、たくましく走る勇姿に声をかけながら疾走する体験なんて、かなり素敵だと思いませんか?

映画や絵本の中でいつか見た、童話のようなファンタスティックな体験になること間違いなし! 犬好きな人はもちろんのこと、大人も子どもも今までに感じたことのないワクワクした気持ちになれるはずです。

それではまず、本日の主役であるワンちゃんたちをご紹介しましょう!

こちらで飼育されている犬種はアラスカン・ハスキーで、犬ぞり専用の犬種なのだそう。寒さに強いうえに持久力もあるので、まさにぴったりですね!

しばらくすると、それぞれのワンちゃんが鳴き始めました。「ワンワン」という鳴き方ではなく、「ワオーーン、ワオーーーーーーン」と呼応するような鳴き方……遠吠えです。

オオカミの血が混じっており、一日に数回、一斉に鳴くのだそう。犬の社会の中には「鳴き係」がいて、その犬が鳴き始めるとまわりが一斉に呼応します。「自分はここにいるよ!」というアピールをしているそうで、犬の社会性の高さに感心してしまいます(最初は何事かとびっくりしましたが……)。

今回ガイドとして、犬ぞりのレクチャーやワンちゃんたちへの接し方などを教えてくれたのは、道内数カ所で犬ぞりツアーの企画・運営をされている有限会社アウトライダーの村林 秀尚(むらばやし ひでたか)さん。優しそうな笑顔からも伝わる通り、ワンちゃんたちへの愛情で溢れている方でした。

村林さん:
「せっかく体験するならソリに乗って終わりではなく、犬たちとコミュニケーションをとって仲良くなってもらえたらと思います。そのうえで、アラスカン・ハスキーのこと、ひいては犬ぞりのことを多くの人に知ってもらえたら嬉しいですね」

犬ぞりは犬と人間のチームワーク!

村林さん曰く、アラスカン・ハスキーはとても人懐っこく、初対面で全身を触っても大丈夫なんだそう。

まずは体を寄せ合って、「今日はよろしくね」という気持ちでコミュニケーションを取ります。こうして生まれる犬と人間の絆が、雪原に出たときのチームワークになっていくのでしょうね!

犬ぞり体験は初めてだという浅井さん。

浅井さん:
「ソリというからには座って滑るのかと思いきや、立ち乗り。しかも自分ひとりで操縦するなんてびっくり! スリリングですね~、楽しみです!」

犬好きというだけあって、上手にコミュニケーションをとっていました。

村林さん:
「うちでは4頭引きを体験できます。4頭で引くことでソリが安定し、適度なスピード感を楽しめます。マッシャー(操縦者)と4頭がチームになって走るのですが、リードドッグ(先頭犬)の存在がとても重要なんですよ」

ワンちゃんたちはオス2頭・メス2頭の4頭ずつに分けられており、新入りとベテランでチームをつくるそうです。

上下関係をつくることで、勝手な行動をとる犬がいなくなったり、疲れたときにリーダーの判断に従ったりするそうで、ここでも犬の社会性が活かされていることを知りました。犬ぞりはとても奥が深いアクティビティなんですね!

ソリの乗り方のレクチャーを受け、参加者自身がハーネスを装着。準備が整ったら出発の合図を待ちます。

出発の合図である「ハイク!」のかけ声とともに、勢いよく走り出しました!

向かって右側の白と黒の毛をしたワンちゃんが、今回のリードドッグのクリスくんです。後ろの2頭が一心不乱に走り出しているのに対し、冷静で落ち着きある風格を感じませんか?

実は、出発前に小刻みに震えていたクリスくん。ワンちゃんなのに寒いのかな? とのんきな心配をしていたところ、「リーダーとして武者震いしているんです」と教えていただきました。

そんなに熱い想いでソリを引っ張ろうとしてくれていたなんて……! リーダーとしての責任感に脱帽してしまいますね。

第一関門である下り坂 & 出発してすぐのカーブを曲がって、浅井チームは無事雪原へと駆けて行きました。

浅井さんの操縦が慣れてきたのか、ワンちゃんたちも安心して走っているように見えますね!

上り坂はチームで一丸となり、マッシャーも雪を蹴って助けてあげながらゴールを目指します。スタート地点に戻ってきたら「ウォー!」のかけ声でストップ。

クリスくんの表情も、ひと仕事終えて満足そうに見えます。戻って来たら、今度は体中を撫でて感謝の意を伝え、犬ぞり体験は終了。

「想像以上に楽しかったです! 大きくて人懐っこいアラスカン・ハスキーに癒やされました。美しい景色や犬とのふれあい、ちょっとしたスリルまで味わえてすべてが最高でした。またいつか、もっと長い距離を走ってみたいですね!」と、浅井さん。

村林さんは犬ぞりについて、次のように語ります。

村林さん:
「道内いくつかの会場で犬ぞりツアーを主催していますが、体験するなら上川町がベストだと思っています。本場である北米の自然環境に近いですし、何より大雪山を擁する上川町は晴れた日のロケーションが最高ですから、忘れられない思い出になると思いますよ。その証拠に、お客さんの半数はもう一度体験したいとやって来るリピーターなんです。特に道外のお客さんが多いですよ」

見た目のイメージよりもずっと奥が深い犬ぞり体験に、筆者もすっかり心を打たれてしまいました。いつか見た童話やおとぎ話のような世界に入り込み、物語の主人公となってぜひ犬ぞり体験をしてみてください!

<犬ぞり体験>
会場:大雪高原旭ヶ丘(集合・解散は大雪 森のガーデン)
住所:北海道上川郡上川町字菊水841-8
開催期間:2022年3月27日(日)まで
所要時間:(レクチャー・練習を含む)約1.5〜5時間 ※プログラムにより異なる
料金:1名12,000円〜(税込)※大人・子ども(10歳以上)同料金
▷2月までの予約:http://www.outrider-japan.com/
▷3月以降の予約:http://d-adventure.com/(大雪山ツアーズ株式会社)※要予約

思い切り遊んだあとは、ご当地グルメで腹ごしらえ!

犬ぞり体験を満喫した後は、体が温まる上川ラーメンで腹ごしらえといきましょう。

第3回でも紹介したように、上川町は「ラーメン日本一」を謳って町おこしをしています。

今回訪れたのは『さつき』。一番人気だという「黒塩ラーメン(980円)」をいただきました。

上川町にもほど近い比布(ぴっぷ)町産の黒にんにくを使用したコクのあるラーメンで、スタミナも回復できそうです! にんにくのにおいが気になって敬遠してしまう方もいるかもしれませんが、比布町の黒にんにくは熟成発酵させたもので、まるでプルーンのような芳醇な味わい。

浅井さんも「スープを全部飲み干しても罪悪感がなさそうなシンプルだけどコクのある味わいで、とてもおいしかったです!」とのこと。にんにく特有の強烈な香りはなかったので、いつでも好きなときに食べられますよ!

店主の伊藤 頼(いとう らい)さんにお話を伺いました。

伊藤さん:
「上川町にはおもしろいことを始める人がたくさんいるんですよ。町内のいろんな事業者がコラボして、今までになかったものを作り出し、町が活気づいてくれたら良いなと思っています」

第2回に紹介した “上川大雪酒造とコラボした酒粕ラーメン” を提供しているお店が徐々に増えているそうで、『さつき』でも酒粕をトッピングした白醤油ラーメンの提供を始めたのだそう。

テイクアウト用のピザの提供もはじめ、現在は「ラーメンピザ」なるものを開発中なのだとか! 本当におもしろいことを始める方がたくさんいらっしゃるようですね。

<さつき>
住所:北海道上川郡上川町旭町25
電話:01658-2-4115
営業時間:平日11:00~15:00、土日祝11:00~15:00・17:30~19:00
公式HP:https://satsuki-k.net/

北海道 上川町の今後の展望

秋に3回、冬に2回の計5回に渡って上川町を紹介してきました。上川町をすでに知っていた方でも、その印象はずいぶんと変わったのではないかと思います。上川町を知らなかった方には、新しいことをどんどん取り入れ発信していくエネルギーに満ちた町に映ったのではないでしょうか。

「地元に近いので上川町のことはよく知っているつもりでしたが、実際に取材で関わってみるとまた違った印象を持ちました。地域活性化に積極的に取り組んでいる方が多く、魅力のある町だなと。前よりもっと上川町が好きになりました!」と、浅井さん。

知れば知るほどおもしろく、過疎化なんていう言葉を吹き飛ばしながら、これからまだまだ魅力ある町に変貌を遂げようとしている上川町。新しいものを取り入れる柔軟さと、アイデアを形にする実行力が素晴らしく、地域の魅力発信に悩んでいる多くの町にとって参考になるのではないかと感じました。

5年後、10年後が楽しみな町であること間違いありません! これからの上川町にもぜひご注目ください。

(撮影:松浦靖宏)

この記事はサマージャンボ宝くじの収益金を活用して作成しています。

ライター:月夜野

カメラマンの夫とともに年間100泊近い出張&プライベート旅行をしながら旅するように暮らしています。デザイナー/ディレクター/トラベルライター/動画クリエイター/北海道インフルエンサー/26ヶ国・47都道府県・道内179市町村を旅しても、まだまだ旅足りない毎日。

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