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<特集>秩父ファンクラブ

2021-06-11

あなたとまちの “ちょうどいいつながり” がここに。『秩父ファンクラブ』とは

皆さんは埼玉県の「秩父」を旅したことはありますか? また、秩父市にはどんなイメージをお持ちでしょうか?

深い歴史をもつ冬の風物詩『秩父夜祭』で名前を耳にした方もいれば、アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の舞台としてご存知の方もいるかもしれません。都心からわずか1.5時間ほどで訪れることができるため、最近は移住やワーケーション先としても注目を集めています。

2020年11月、そんな秩父市を舞台に『秩父ファンクラブ』が発足しました。これはSAGOJOが展開する『旅人ローカルコミュニティ』の取り組みとして、秩父市移住相談センターの皆さんとの共同プロジェクトになります。

オンラインで開催したキックオフイベントの様子

秩父ファンクラブの活動目的は3つあります。
1つ目は「秩父が好き!」という同じ想いを持つ旅人同士の有機的なつながりをつくり、関係人口としての縁を継続的に深めること。2つ目は、秩父の奥深さを知ることでよりディープなファンになり、感じた魅力を全国に発信していくこと。そして3つ目は、ファンクラブの活動を通してまちとの関係性を深め、移住や多拠点居住先としての秩父を現実にしていくことです。

秩父ファンクラブには現在120名以上のメンバーが在籍し、それぞれの関わり方で楽しみながら活動していただいています。

あたらしい、あなたらしい「暮らし方」ができるまち、秩父市

秩父市の中心街にある秩父神社

「秩父」には観光地としてのイメージをお持ちの方が多いかもしれません。実際に、豊かな自然を活かした余暇を楽しめるアウトドアスポットが多く、『秩父三十四所観音霊場』をはじめ寺社仏閣など歴史が深いまちとして毎年多くの観光客が秩父を訪れています。

山奥へ入っていくと、こんな風景。スリル満点のジップライン体験もできる。

一方で、過剰なツーリスティックさはなく、「人の暮らし」が丁寧に営まれている様子が秩父にはあります。古くから秩父の人々の間で守られてきた衣食住の豊かさが、今のまちの暮らしやすさを育み、移住やワーケーション先として大きな注目を集める理由になっています。

「衣」でいうと、秩父には『秩父銘仙』という伝統産業があります。『ほぐし捺染』という技術により華やかなデザインでありながら比較的安価に購入できたことから、大正〜昭和初期にかけて多くの女性に親しまれました。まちにある『ちちぶ銘仙館』では、今なおその歴史や技術が語りつがれ、秩父の文化として大切にされています。

「食」においては、ウイスキー・ビール・日本酒・焼酎・ワインなど様々な酒類が生産される酒づくりが盛んなまちです。特に株式会社ベンチャーウイスキーが手がける『イチローズ・モルト』は、世界的なウイスキーコンテストで2年連続世界最高賞を受賞しており、世界中から注目を集めています。

「住」でいえば、秩父市には31ヶ所の登録有形文化財が残っており、今も住まいや店舗として活用されています。たとえば、昭和レトロな店構えが特徴的な『パリー食堂』(登録有形文化財)では、昔から愛され続ける秩父の食を楽しめます。

昭和レトロなパリー食堂。料理ももちろんおいしい。

他にも、温泉が多いことも秩父の暮らしの魅力のひとつ。西武秩父駅直結の『祭の湯』では、仕事帰りに手軽に温泉に入ることができます。車を少し走らせれば『満願の湯』『星音の湯』など日帰り入浴できる温泉がいくつもあり、秩父の人々の社交の場になっています。

秩父ファンクラブの活動実績

2020年度の秩父ファンクラブは、こうした秩父の魅力を再認識し、対外的に発信していくことに重きをおいて活動しました。

① まちの楽しみ方を提案!『Things to Do in秩父』の制作

秩父の魅力を再発見することをテーマにまち歩き

「秩父に来たらやりたい/するべきこと」または “秩父だからこそできる” ような体験は何かをテーマに、会員同士でアイデアを出し合いました。

集まったアイデアを基にまち歩きをし、実際に体験してみることで、一つひとつのスポットの魅力を再発見しました。さらに、再発見した内容は Things to Do 形式(=誰と・どんなことができるのか)でオリジナルマップに落とし込みました。

② 豊富な食材を活かそう! 新しい秩父グルメメニューの開発

テーマに合わせた食材を用意し、ギフトボックスとして会員へお届け

秩父の食材をご自宅に郵送し、その食材を使って秩父の新しい定番となりうるグルメメニューを開発しました。食材郵送後は地域の方々とオンラインでつなぎ、クッキングイベントを開催して食材の説明やアレンジ料理をお披露目してもらいました。

③ 秩父移住パンフレットの作成

ファンクラブメンバーが秩父移住者にインタビューした内容を掲載

移住相談センターで配布するパンフレットを作成しました。パンフレットの中では、移住を検討するファンクラブメンバーと先輩移住者とのディスカッション内容を掲載したり、ファンクラブの活動事例を報告しました。

④ 魅力を全国へ届けよう! SNSでPR発信

まち歩きやイベントの様子をファンクラブのメンバーがSNSで投稿し、秩父の魅力を発信しました。インフルエンサーの方には、秩父の暮らしを取材して、YouTube やインスタグラムなどSNSで積極的にPRしていただきました。

⑤ 秩父の暮らしを体感しよう! 現地イベントの開催

秩父の事業者の方々にもご協力をいただきながら、四季や暮らしを感じられるような現地イベントを開催しました。
※コロナ感染状況を鑑みながら、参加人数を減らし感染対策を徹底した上で開催しています。

  • 秩父山林で薪づくり
  • 桧の葉からアロマオイル抽出 & 森の役割セミナー
  • 寒ざらし体験 秩父の寒さを知り楽しんじゃえ
  • 秩父最西端集落 栃本茶摘みボランティアと地域活動メンバーとの交流
  • ホタル保護ボランティアと秩父野菜を食べ尽くす
  • 秩父で働く体験ツアー

秩父ならではの自然・文化を体感できる内容となっており、どのイベントも満員御礼。参加者の皆さんが自然と笑顔になり、楽しんでくださっていたのが印象的でした。

関わり方はさまざま。あなたと秩父のつながり方を見つけよう!

昨年度の活動に参加したメンバーの皆さんからは、「歴史・文化・食などまちの特徴について知ったり触れたりすることができ、秩父への興味が深まった」「秩父が大好きな方々が多くいることに感動した」「秩父に行ったときに、会いたい人たちができた」「移住のメリットをリアルに感じることができた」といったお声をいただきました!

ファンクラブでご案内する活動内容はどれも参加必須ではなく、ご自身の状況や興味に合わせて選択的に取り組んでいただけます。秩父に関心がある方はぜひ、あなたと秩父の最適な接点を見つけ、ゆるやかにつながってみませんか?

▷ 今年度の『秩父ファンクラブ』参加者募集!(6/18まで)

ライター:SAGOJO編集部

『すごい旅研究所』の記事制作を手がける編集チーム。「旅 × シゴト」を目指すすべての旅人に役立つ情報をお届けします。

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