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漁師の世界を学べる学生証! 道東に一歩踏み込んで関われるNFTに込められた思いとは? -「KIN-TOWN」制作インタビュー vol.2

公開日: 2024年3月20日

2024年2月2日、SAGOJO発のすごい地域NFT『KIN-TOWN(キントウン)』第1弾が発売されました。北海道 中標津町 と 和歌山県 紀の川市 を舞台に企画されたこのNFTは、保有することで地域のまだ知られざる魅力に触れることができます。地域コーディネーターとクリエイター、SAGOJOスクールで公募した旅人によって造成されたこのNFTは、地域と人との新たなつながりを創出するものとなりました。

北海道・中標津町発の地域NFTは「最果ていきもの学校 漁師編」。道東の漁師の世界を垣間見ることができ、大自然のなかで生きることを学べるNFTです。

このNFTに込めた思いやNFTによって実現したい世界観について、旅人とともにプロデュースをした中標津のコワーキングスペース『milk(ミルク)』の久保 竜太郎(くぼ・りゅうたろう)さんに聞きました。

生産者と消費者のつながりを作りたい

酪農を中心とした一次産業の町である中標津町。全国で進む過疎化・高齢化問題の他にも、この地ならではの課題を抱えていました。

「中標津の一次産業は消費者までの距離が遠いんです。酪農はとくに。大変な仕事であることは覚悟したうえでこの職業に就いてはいるのですが、誰のために頑張っているのか、なんのための仕事なのか、ふとわからなくなるときがあるそう。これは実は結構なリスクで、災害が起きたときなど有事のときに踏ん張りがきかなくなるんです」

そこで、中標津で牧場を営む竹下牧場は、消費者とつながるための拠点となるゲストハウス『ushiyado(ウシヤド)』をオープン。さらには仕事をしながら滞在する人ともつながりをつくるためにコワーキングスペース『milk』の運営もはじめました。久保さんはこの『milk』で地域のコミュニティ形成に携わっています。

開拓者の精神があればなんでもできそうな中標津という土地

牧草地と防砂林がどこまでも続き、地平線を望むことができる中標津には、目立つ観光資源はありません。しかし、都心にいては決して見られないような広い空と、雄大さを感じさせる大地は人の心を自然と開放的に前向きにしてくれます。

「僕は大阪府出身なのですが、大学進学時にはじめて北海道に住むことになりました。学生時代は北見に住んでいて、その後一旦は東京で就職するのですが、北の大地の魅力が忘れられず、中標津に移住。一度来てみたら離れられないような魅力を感じたんです」

久保さんが感じている中標津最大の魅力は「なんでもできそうだと感じさせてくれること」。中標津はまだ開拓が始まってから100年あまりしか経っておらず「開拓者の精神さえあれば新しいことにどんどんチャレンジできそうな雰囲気がある」といいます。

たくさんの人に中標津を訪れてほしい。けれど、誰でもいいというわけではない

久保さんが地域NFTの造成に興味を持ったのは、それによって中標津と関わり合いを持つ人を増やしたいと考えていたからです。しかし一方で、アンビバレントな思いも持ち合わせていました。

「中標津を訪れる人が増えてほしい、興味を持つ人が多くなればいいと考えていることは間違いありません。一方で、それが誰でもいいわけではない。中標津には厳しい環境のなかで過酷な労働に従事し、地に足をつけて一生懸命生きている人がたくさんいます。彼らの生活の場を一方的に観光消費するような人を大勢迎えいれることは難しいんです。中標津を人生の学びの場、新たな物事を開拓するための場として捉えてくれるような人とつながっていきたい」

複雑な思いを形にし、対象者とつながっていくために。地域NFTの造成は、久保さんにとっても、プロジェクトに参加した旅人メンバーにとっても難しい挑戦となりました。

中標津を中心とした道東エリアは、魅力的な自然・文化が多すぎる!

地域NFTのプロデュース企画が始まってまもなく、リードプレイヤーと旅人メンバーは久保さんの案内で現地を視察。中標津だけでなく周辺地域も見てまわりました。中標津は羽田空港や新千歳空港と結ばれている根室中標津空港があり、道東地域のハブとして機能しています。そのため、中標津町内に限らず、周辺地域のリソースを活用することで、共に発展を遂げられる可能性が高くなるのです。

中標津から少し車で足を伸ばせば、手つかずの自然が残る知床半島、国後島を望む標津町、独特な地形と植物の宝庫である野付半島、摩周湖、屈斜路湖にアクセスすることが可能。視察に参加したメンバーは、道東の自然の豊かさに圧倒されることになりました。

また道東は食文化も独特です。本州ではあまり出回っておらずなかなか見ることのできない魚介類や、搾りたての牛乳から作られる乳製品、アイヌ文化を継承した料理など、同じ日本国内にありながら「異文化」を感じさせる食との出会いに、メンバーは衝撃を受けていました。

テーマを絞ってNFT化するには、素材が多すぎる……。参加メンバーは頭も悩ませ、何度もミーティングを重ねました。ときには振り出しにもどって検討しなおし、NFTの企画の方向性を練りました。

標津町の漁師団体「波心会」の協力を得てNFTを発行!

その結果できあがった企画が「最果ていきもの学校 漁師編」でした。中標津の隣町・標津町の漁師が運営する組織「波心会(はっしんかい)」の協力を得て、道東地区の魚食文化を企画の核にしたのです。

波心会は漁業の6次産業化を目指し、獲れた魚を最も美味しく食べられる方法で〆たり、ベストな状態で消費者の元へ届くように加工をしたりと、標津町の魚と丁寧に向き合ってできた組織です。漁をしたときにとれる未利用魚の流通にも工夫を凝らしてきました。

波心会もまた竹下牧場と同じような思いで『潮目(しおめ)』というゲストハウスの運営を手掛けており、地域や人に対する思いは重なっています。さらに波心会は、漁師という仕事を次世代につないでいくためにたくさんの人とのつながりを必要としていました。

「よそ者である僕が手掛けるプロジェクトを進めるにおいて、地域の人に負荷はかけられないと思っていたのですが、一人では限界がありました。『久保さんがやるっていうなら協力するよ』と言っていただけたことに力を得て、波心会とともにNFTプロジェクトを動かしていくことにしたんです」

真剣さが伝わる人にだけ届いてほしい

こうしてできたNFTだからこそ、久保さんは「道東の価値を本当に理解できる人にこそ届けたい」と言います。

「波心会の扱う魚は本当に美味しいんですよ。技術も思いも素晴らしいんです。実は一部は海外にも輸出していて、好評を博しています。だからもっとたくさんの人に知ってほしい。それも真剣さが伝わる人にちゃんと届いてほしいんです」

久保さんの言う「真剣さ」とはどのようなものなのでしょう。

「中標津って “ちゃっと来て遊べる” ような観光スポットがあるわけではないので、しっかり楽しむためには予め下調べをしておくとか、能動的なアクションが必要なんです。でも自分の力で、楽しみを見つけてやるぞという意志があれば、絶対に魅力を感じられる。開拓者の精神さえあれば面白い物事がいっぱい見つかるんです。NFTはそういった気持ちのある人とつながるきっかけにしたいです」

旅人がいたからこそ生まれた、尖った企画

今回のプロジェクトでは、旅人とともに企画を作ったことでより「尖った企画ができた」という久保さん。

「僕よりもさらに外部の視点を持つ旅人がいたからこそ、本当に人に必要とされるものは何かという視点を持つことができました。僕をはじめ、地域の内部の人間だけで企画を進めていたら『地域の事情』のようなものばかりを気にして凡庸な企画やわかりにくい企画になってしまっていたと思います」

「最果ていきもの学校 漁師編」は、無限の可能性が広がる道東エリアにおいて「何か面白いことをやってみたい」と考える人にとって、地域に半歩入り込むための入口になるようなNFTです。

「NFT『最果ていきもの学校 漁師編』を購入した人はNFTアートやお魚を手に入れることができるのですが、本当に手に入るものはワクワク感なんですよ。どんな面白いことがあるかは、まだまだ未知の部分があります。作り込まれていないからこそ、無限の可能性が広がっているというわけです」

道東の持つ真の魅力はパッケージ化できないーー。だからこそ、無限に広がる面白さ、可能性に思いを馳せることができます。

「広大な大地と海がひたすらに広がっている土地ですよ。この土地が一度多くの人に知られれば、面白い人がどんどん交流する土地になるはず。そこにNFTを通じて『知り合い』ができるんです。僕はこのNFTを物事を起こす人たちの旋風に巻き込まれるチャンスとして売り出したいと思っています。面白いことにアクセスするカギになるNFTです。ぜひ早いうちに手に入れてほしいと思います」

力強く、美しいNFTアートにも注目

「最果ていきもの学校 漁師編」のNFTアートを手掛けたのは、壁画やタイルアートを得意とするアーティストのemi tanajiさん。生命力溢れる絵画を生み出すことのできるemi tanajiさんが、力強さがありつつも優美な浮世絵風の作品を手掛けてくれました。伝統と現代の融合を表現しています。

KIN-TOWN「最果ていきもの学校 漁師編」概要

北海道 標津郡 中標津町が位置する道東エリアは、漁業・酪農を中心に一次産業が盛んな地域ですが、こだわりを持って活動している生産者であっても従来の一次産業流通においては「北海道産」の産地に括られてしまい、道東エリアのブランド化ができていない現状があります。

また漁業においては、そのおいしさに関わらず、魚の種類や見た目、大きさによって価格が決まることが多く、捨てられてしまう未利用魚の活用が、フードロスや環境資源保全の観点からも課題になっています。

今回の企画では、道東の土地や生産者の生業に関心を持っていただき、現地を訪れる人を増やすために、獲った魚をおいしく食卓に届けるまでの生産者の技術や未利用魚の活用方法、魚や海と向き合う姿勢を、中標津町の隣町:標津町の漁師団体「波心会」から学ぶことのできる権利をNFTとして販売します。

価格(税込)

① 最果ていきもの学校 漁師編 学生証:2,980円

② 最果ていきもの学校 漁師編 お魚付き学生証:8,480円

③ 最果ていきもの学校 漁師編 漁師体験 & お魚付き学生証:24,980円

購入特典

販売ページ

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