SAGOJOの旅人の力で日本の地域を応援する「旅人ローカルコミュニティ」、利尻富士町に続く第2弾の企画がスタートします。
今回の舞台は福島県双葉郡富岡町。福島県の沿岸部に位置する町です。東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、町内全域が避難指示区域となりました。現在は北東部の帰還困難区域を除き避難指示が解除されていますが、人口は12,865人(2019年8月末日現在)と震災前(2010年)の15,996人から1割以上減り、未だ避難先に暮らす人も多く、現在富岡町に暮らしている人は、約790人(2019年10月1日現在)。少ない人手で、新しい町のかたちを模索しながら、復興に向けた奮闘を続けています。
原発事故という未曾有の災害の被害を受けた富岡町のポテンシャル

けれど、富岡町はポテンシャルを秘めまくっている町! まず、富岡町をはじめとする福島県の浜通り地区は、福島第一原子力発電所の事故という未曾有の災害により、大きな被害を受けた地域です。しかしだからこそ、原発事故の記憶を未来につなぎ、復興の歩みを国内外へ情報発信する際には、この地域でしかなし得ないことがあるはずです。
現地では、福島第一原子力発電所の廃炉を進める一方で、先端技術・研究を集め、新たな産業を育成する「福島イノベーションコースト構想」という国家プロジェクトも動いています。
福島イノベーションコースト構想とは「福島で暮らしたい」「これからもここで暮らしたい」と思えるような場所を実現していくためのプロジェクト。東日本大震災および原子力災害によって失われた浜通り地域等の産業の回復を後押ししています。そして、福島第一原子力発電所の廃炉を着実に進めつつ、新たな産業基盤の構築を目指して、様々な分野におけるプロジェクトの具体化を進めるとともに、人材育成や交流人口の拡大等に取り組んでいます。
富岡町内には、2018年11月に福島第一原子力発電所の事故の記憶と記録を残し、廃炉の進捗を発信するため、福島第二原子力発電所「エネルギー館」を再活用して東京電力廃炉資料館がオープン。また2018年8月には、事故で発生した、放射性物質に汚染された土壌や廃棄物の埋立処分事業についての情報発信を行うため、特定廃棄物埋立情報館リプルンふくしまがオープンしています。
こうした施設が立地していることを活かせば、原発事故や現在進んでいる廃炉事業や復興の進捗について学ぶため、富岡町には国内外から多くの人がやってくるポテンシャルがあると言えるでしょう。
もう一つのポテンシャルは、風土です。富岡町は、気候が良く特産品を指定できないほどあらゆる農作物を育てることができるうえ、町の人は優しく、新しいことをしたいという人を歓迎してくれる風土があります。

実際に、復興のために街の魅力を改めて掘り起こす中で、新名物「浜鶏(はまど~り)ラーメン」が開発されたり、ワイン用の葡萄の植樹が始まったりと、新しい取り組みは次々と生まれてきています。
そして福島県では、出荷前にすべての米の放射性セシウム濃度を検査する「全量全袋検査」をはじめ、国のガイドラインによる農林水産物等緊急時環境放射線モニタリングなど、農林水産物の放射能検査を行い、胸を張って安全だと言える農作物のみを出荷する体制をつくっています。(参照 : ふくしま復興ステーション)
新しい日本酒ブランドの立ち上げにチャレンジ 日本酒で富岡町を盛り上げたい!
富岡町を盛り上げるために活動している団体「とみおかプラス」では、新たな復興策として美味しい日本酒造りを計画しています。富岡町の「なんでもできる気候」を生かして新たに酒米を栽培し、酒蔵と協力して新たな日本酒を造ろうとしているのです。
福島県は言わずと知れた酒どころ。当プロジェクトのきっかけになったSAGOJO主催のイベント「相双フロンティア会議」でも、福島県産のお酒が振る舞われました。
作付けを予定しているのは「福島酒50号(通称:F50)」という新銘柄。来年から作付けが可能になる品種で、どのような味わいの酒ができるのかはまだ未知数! ただ、実験の段階では酒米の王様と呼ばれる「山田錦」にも劣らないほど、美味しいお酒が造れるとされています。
そこで今回の「旅人ローカルコミュニティ」では、「福島イノベーションコースト構想」の取り組みの一環として、富岡町で原発事故のアーカイブやその後について学んだうえで、これから始まる日本酒づくりに関わって町を盛り上げてくれる旅人を募集します!
求ム、酒好き&祭好き! 原発事故の記憶と復興の歩みや富岡町の魅力を発信してくれる旅人募集
今回ご応募いただきたいのは、以下のような旅人です。
1.情報発信が得意! SNSやブログで原発事故の記憶や復興の歩み、富岡町の魅力を伝えたい
富岡町では今も帰還困難区域が残っています。
まず、東京電力廃炉資料館や「リプルンふくしま」といった原発事故に関連してオープンした施設を見学し、富岡町のお祭りやイベントに参加して、原発事故と復興の進捗を肌で感じてください。
そして、実際に現地を訪れて感じたことや日本酒ブランドの立ち上げプロジェクトの様子をSNSなどを通してハッシュタグ #とみおかアンバサダー #フォトジェニックとみおか をつけて思い思いに発信してください。きっとほかにはない景色をフォロワーに見せることができます。
2. 日本酒が好きでいろいろな銘柄に興味がある

全国各地を旅してきた旅人の中には、美味しい地酒をたくさん味わってきた方がいるはず。その知見を富岡町での新しい日本酒ブランドづくりに生かしてみませんか?
ワークショップや現地視察に参加して富岡町や計画している酒米づくりのことを学んだうえで、これまでの知識や経験を生かして、新銘柄の名称やラベルデザインを提案していただきます。来年はじまる酒米づくりや新銘柄の商品化、プロモーションの過程でも、関わっていただけるチャンスがあるかもしれません。自分の手がけた日本酒がブランド化していく過程を見られるのは、またとない機会です。
3. お祭りが好きで、町の人と一緒に参加したい

秋から年末にかけての富岡町では、えびす講市、イルミネーションといったお祭り行事が控えています。お祭りが好きで、これらの行事を手伝いたい!企画をしたい!という方を大歓迎。大学の文化祭などで手腕を発揮した方、より大規模な祭を動かしてみませんか? 一般の方はもちろん、地域に関わりたい大学生の方もぜひご応募ください!
応募後の流れは?
富岡町の夜の森(よのもり)は桜の名所。2018年、震災後8年ぶりに桜まつりが再開されました。
選考の上、「とみおかアンバサダー」として認定された旅人にはまず、11/2(土)のキックオフMTG(13:00~15:00)にご参加いただきます。その場でチームを組んで頂き、その後2回の現地視察を経て、1月19日には富岡町で各チームが考えたコンセプトやネーミング、ラベル案を発表する報告会を実施。厳正な審査の上、優秀なコンセプトやデザインは、実際の商品化にあたって、採用される可能性があります。
各日程は、以下の通りです。(全ての日程に参加できない方は応募時、その旨をお書きください)
- 11/ 2 「とみおかアンバサダー」キックオフMTG(東京都内 13:00-15:00予定・リモート参加可能)
- 11/ 9 富岡町現地視察1 富岡町伝統行事 えびす講市 / 東京電力廃炉資料館見学
- 12/ 7 富岡町現地視察2 冬のとみおかイルミネーション / リプルンふくしま 見学
- 1/19 新銘柄コンセプト発表会 ネーミング・ラベル案 プレゼンテーション
- 1/21 とみおかアンバサダー×旅人Bar in 高円寺(打ち上げ)
2回の現地視察は富岡町のイベント開催日に合わせて行われるため、1日でさまざまな体験をすることができます。
なお、「とみおかアンバサダー」として認定された旅人には、以下のような特典をご用意しています。
- 東京から富岡町までの3往復分の交通費(実費支給・遠方の方はご相談)
- 富岡町内の宿泊費(実費支給・1泊×3回分)
事務局のSAGOJOでは上記以外にも、アンバサダーの方に継続的に活動いただくためのリターンや情報発信、イベントなどを企画中です。
アンバサダーとして認定された方にはオリジナル名刺を提供し、活動していただきます(写真は利尻富士アンバサダーのもので、デザインは変更になります)。
また、アンバサダーとして関わっていただいた方のうち、富岡町の魅力を発信するための記事執筆や映像制作や、来年度商品化する日本酒のプロモーションをお願いできる方には別途リターンが発生するシゴトをご用意できる場合があります。
たくさんの方のご応募、お待ちしています!
(写真提供:とみおかプラス)
※「とみおかアンバサダー」は、一般社団法人とみおかプラスと株式会社SAGOJOが事務局として推進する、公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構「交流人口拡大提案事業」の請負事業です。

